革に触れ、切りだし、縫って、
かたちにすること
原点は、母の日、あるいは
お誕生日を迎える大好きな友達のため。
幼い頃から、
誰かのためのものづくりが好きでした。
楽しい気持ちになってくれたら、アイデンティの一部になってくれたら・・・
誰かを思って作った一点ものone-offが
バリーシェルのはじまりです。
素材手配からデザイン、縫製、仕上げまで、
私一人の手で行っております。
そのためお客様の繊細なご希望にも柔軟な対応ができます。
直接使う方にお会いできない場合でも、作るときには必ずその先に人がいる。
ものを深く、長く愛でる楽しみを使っていただくみなさまと共に作り出したい。
昔も、今も、そしてこれからも変わらない在り方です。
革の質感、手触り、密な繊維、
素晴らしい点はいくつも挙げることができます。
私はその中でも、
しなやかな繊維の優しさに魅せられています。
寄せたり裏からしごいたりして、繊維を馴染ませて縫い上げると、
とても美しいラインを描いてくれます。
光が当たり陰が落ち、全容が明らかになるかたち。
目に見える陰影と、手に触れる段差や膨らみを意識して製作をします。
天然素材本来の美と、立体に仕立てることで生じる光と影を掛け合わせるようにして、
お使いいただくみなさまとその美しさを分かち合えたら、と思います。
「このポケットが
もう少し大きければ文庫本をしまえるのに。」
「荷物が多いので、
マチ幅があと3㎝あったらな。」
ライフスタイル、趣向など、おひとりおひとりの「あと少し」
に寄り添ってご希望を叶えていきます。
そしてそういったご希望は、デザイン、製作、
販売まで一貫する私にとっても、環境負荷を鑑みても、
必要な分を必要な分だけ作る、ごく自然で無理のないことです。
また、作ったバッグなどのメンテナンスを通して、
みなさまとのコミュニケーションが続いていく喜びもあります。
私の持てる技術とオープンマインドで、
目の前のあなたと私で今生まれるやりとり、
そこから生まれるものづくりの楽しさ、喜びを
これからもお客さまと共に作り出したいです。